“自分”を知る

たぶん生活に破綻を来さない程度の知的障害があります。

置かれた場所で咲くには〜卒業に寄せて〜

今日は、埼玉県の県立高校の合格発表です。

我が家の窓から、悲喜こもごもの表情で歩いていく中学3年生の姿が見られました。

 

息子は3年前、県立高校に落ちました。

第一志望の高校には行けず、遠く、友達が1人もいない私立高校に通うことに。

 

入学当初は心配になるくらいつまらなそうでした。

でも息子は、挫折の悔しさを、自分のやるべき事を見定めて努力するエネルギーに変えられたようです。

今までの自分をリセットするかのように、部活も全くやった事のないものに挑戦。

勉強も、ここで一番になってやるくらいの気概で取り組みました。(一番になれる程甘くはありませんでしたが)

 

今月、高校を卒業します。

3年前の入学式の日には、こんな晴れやかな気持ちで卒業の日を迎えられるなんて想像もしていませんでした。

 

息子が通った高校は、息子と同じように第一志望に落ちてしまった子が大半の学校です。

充足した3年間を送れた子もいれば、そうじゃない子もいる。

学校に対する評価も3年間の高校生活の充足度に比例するのじゃないでしょうか。

 

息子にとっては、本当にいい学校だった!の一言に尽きるようです。

積極的に土壌を整え種を蒔いてコツコツと水をあげれば上質な肥料を与えてくれる人に出会える。

息子は3年間で、置かれた場所で咲く術を身につけたのだと思います。

自分の花を咲かせられる場所は自分次第、という事を我が子に教えられた気がします。

 

まだまだ先の長い息子の人生。

高校3年間で学んだ事を糧にたくさんの山を乗り越えて行って欲しいです。

 

今日、進路が決まった中学3年生のみなさんも、ぜひとも未来を信じて一歩踏み出して欲しいな、と願うばかりです。